自閉スペクトラム症の子どもにおける「認知-適応ギャップ」の個人差と家庭環境の調整効果
Individual Differences in the "Cognitive-Adaptive Gap" Among Children with Autism Spectrum Disorder: A Latent Profile Analysis of the Moderating Role of Family Environment.
どんな研究?
01 — Summary6〜16歳の自閉スペクトラム症(ASD)のある子ども3,246人のデータを潜在プロフィール分析で解析したところ、認知能力(IQ)と日常生活の適応機能の間に「ギャップ」が大きい「Classic Mismatch」群(44%)、能力と適応がほぼ一致する「Balanced High-Functioning」群(33%)、全般的に脆弱な「Cognitively Vulnerable」群(23%)の3つのサブグループが確認されました。母親の教育水準が高いほど子どもが「Balanced High-Functioning」群に属する確率が高く、この効果は学齢期に特に顕著でした。知的潜在能力を日常生活スキルに活かすうえで、家庭環境(特に母親の教育歴)が重要な調整因子となる可能性があります。
要点
02 — Key points- 01ASDの子どもの約44%は知的能力に比べて日常生活の適応機能が大きく劣るグループに該当した
- 02母親の教育水準が高いほど、能力と適応が一致するグループに子どもが属する傾向があった
- 03この家庭環境の調整効果は特に学齢期(小中学生)において顕著だった
横断的観察研究であり因果関係は示せません。ASDのある子どものデータのみを使用しており、定型発達児との比較は行われていません。また、母親の教育水準以外の家庭環境要因(父親の関与、経済状況など)は十分に統制されていない可能性があります。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 横断観察研究(潜在プロフィール分析)
- エビデンス強度
- 観察研究
- 掲載誌
- Journal of Intelligence
- 発表年
- 2026
- DOI
- 10.3390/jintelligence14060103
- 出典
- Europe PMC
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