バングラデシュの子どものビタミンD欠乏の要因:病院ベースの症例対照研究
Determinants of vitamin D deficiency among Bangladeshi children: A hospital based case-control study
どんな研究?
01 — Summaryバングラデシュの小児198人(欠乏群)と198人(対照群)を比較した研究で、外遊びをしないこと・日光浴をしないこと・牛乳や魚を食べないこと・完全母乳で育てられなかったことがビタミンD欠乏と有意に関連していました。生活習慣や食習慣の改善が予防に役立つ可能性が示されています。
要点
02 — Key points- 01外遊びをしない(OR 3.09)、日光曝露なし(OR 2.42)、牛乳非摂取(OR 3.01)がビタミンD欠乏と有意に関連
- 02テレビ・ゲームなどのスクリーン使用(OR 4.14)も欠乏と関連
- 03完全母乳育児をしなかったことと欠乏の関連(OR 2.03)
観察研究であり因果関係は示せない。病院ベースの症例対照研究のため選択バイアスの可能性がある。バングラデシュの知見であり日本など他の国への直接適用には限界がある。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 症例対照研究
- エビデンス強度
- 観察研究
- 掲載誌
- Epidemiology Biostatistics and Public Health
- 発表年
- 2022
- DOI
- 10.2427/13186
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related子どもと青少年における活発な外遊びと健康の関連:アンブレラレビュー
6つのシステマティックレビューを統合したアンブレラレビューで、子ども・青少年を対象とした研究では、活発な外遊びが身体的健康・社会的健康・精神的健康のいずれとも好ましい方向で関連していました。特に精神的健康については全年齢で71%の研究が肯定的な関連を示しており、外遊びが子どもの多面的な健康に役立つ可能性が示唆されています。ただし、因果関係についての証拠は部分的にとどまります。
外でのアクティブ遊びと24時間の運動行動の関係:システマティックレビューとメタアナリシス
25か国・61研究(1歳半〜15歳半)をまとめたメタアナリシスで、屋外での活発な遊び(アクティブ・アウトドア・プレイ)が多い子ほど身体活動量(特に中〜高強度の活動)が多く、座りっぱなしの時間が少ない傾向が確認されました。屋外では室内より座位時間が38%対67%と大幅に少なくなっていました。睡眠との関係は研究によりまちまちでした。
運動・外遊びは、近視と肥満の両方の予防になる?(スコーピングレビュー)
子どもに増えている「近視」と「肥満」は同じ子に同時に起こりやすく、生活習慣という共通の背景があります。この両方の予防に運動や外での活動が役立つかを、13件の研究を整理したレビューです。運動不足や外で過ごす時間の少なさが、肥満のリスクと視力の悪さの両方と関連していました。外での活動は近視のリスクを下げ、肥満と近視のつながりも和らげる可能性が示されました。