1〜2歳児の外遊び中の基本動作パターンと遊び環境との関係
The relationship between the fundamental movement patterns experienced by toddlers and the physical environment in outdoor play.
どんな研究?
01 — Summary保育所3か所の1〜2歳児16人を対象に、外遊び中に経験される基本動作パターン(歩く・跳ぶ・つかむなど)と遊具・おもちゃ・地形などの環境との関係を観察しました。1〜2歳児は平均30種類の基本動作を経験しており、これは4〜5歳児とほぼ同数でした。「地形・状況」は移動系動作と、「おもちゃ」は操作系動作と結びつきやすく、遊び環境が動作の種類を左右することが示されました。
要点
02 — Key points- 011〜2歳児は外遊びで平均30種類の基本動作を経験し、幼児期と同程度だった
- 02遊具・地形・おもちゃなど環境の種類によって引き出される動作パターンが異なる
- 03保育者が環境を意図的に整えることで子どもが多様な動作を経験できる可能性がある
観察対象が3施設16人と少なく、結果の一般化には限界がある。外遊びの短時間観察であり、子どもの長期的な運動発達との関連は不明。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 観察研究
- エビデンス強度
- 観察研究
- 掲載誌
- Japan Journal of Human Growth and Development Research
- 発表年
- 2021
- DOI
- 10.5332/hatsuhatsu.2021.92_10
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related子どもと青少年における活発な外遊びと健康の関連:アンブレラレビュー
6つのシステマティックレビューを統合したアンブレラレビューで、子ども・青少年を対象とした研究では、活発な外遊びが身体的健康・社会的健康・精神的健康のいずれとも好ましい方向で関連していました。特に精神的健康については全年齢で71%の研究が肯定的な関連を示しており、外遊びが子どもの多面的な健康に役立つ可能性が示唆されています。ただし、因果関係についての証拠は部分的にとどまります。
外でのアクティブ遊びと24時間の運動行動の関係:システマティックレビューとメタアナリシス
25か国・61研究(1歳半〜15歳半)をまとめたメタアナリシスで、屋外での活発な遊び(アクティブ・アウトドア・プレイ)が多い子ほど身体活動量(特に中〜高強度の活動)が多く、座りっぱなしの時間が少ない傾向が確認されました。屋外では室内より座位時間が38%対67%と大幅に少なくなっていました。睡眠との関係は研究によりまちまちでした。
運動・外遊びは、近視と肥満の両方の予防になる?(スコーピングレビュー)
子どもに増えている「近視」と「肥満」は同じ子に同時に起こりやすく、生活習慣という共通の背景があります。この両方の予防に運動や外での活動が役立つかを、13件の研究を整理したレビューです。運動不足や外で過ごす時間の少なさが、肥満のリスクと視力の悪さの両方と関連していました。外での活動は近視のリスクを下げ、肥満と近視のつながりも和らげる可能性が示されました。