24時間行動ガイドライン遵守と日本の小学生の体力レベルの違い
Differences between meeting 24-hour movement guidelines and physical fitness levels among Japanese elementary school children
どんな研究?
01 — Summary日本の小学生307人を対象に、WHO推奨の24時間行動ガイドライン(身体活動・スクリーンタイム・睡眠の3項目)の遵守状況と体力の関係を調べた研究(プレプリント)です。中〜強度の身体活動(MVPA)の基準を満たす子は、満たさない子よりも全体的な体力スコアが有意に高い傾向がありました。スクリーンタイムや睡眠の基準だけを満たしても、体力との有意な関連は見られませんでした。
要点
02 — Key points- 01MVPAの基準を満たすことが体力スコアの高さと最も強く関連していた
- 02スクリーンタイムや睡眠の基準のみでは体力との有意な差は見られなかった
- 03MVPAと他の行動(スクリーンタイム・睡眠)を組み合わせて満たすと、より高い体力傾向が見られた
査読前のプレプリントであり、結果は暫定的です。横断研究であるため因果関係は示せず、ガイドラインへの遵守と体力の間に他の要因が介在している可能性があります。また日本の1校区のみのデータです。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 横断研究(プレプリント)
- エビデンス強度
- 観察研究
- 掲載誌
- medRxiv
- 発表年
- 2024
- DOI
- 10.1101/2024.12.14.24319036
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related日本の小学生の体力を左右する要因:横断研究
日本の小学生2,308人(10〜12歳)を対象に、身体活動・スクリーンタイム・食事・睡眠などの生活習慣と体力の関連を調べた横断研究です。日常的な運動習慣のある子は体力が高い傾向があり、スクリーンタイムの長さや朝食の欠食は持久力(20mシャトルラン)の低さと関連していました。BMIが高いことも体力の低さと関連する傾向がありました。
5〜10歳児の身体活動・体力・運動能力の関係:システマティックレビュー
2020〜2025年に発表された13件の観察研究(5〜10歳の子ども対象)をもとに、身体活動・体力・運動能力の3つの関係を整理しました。運動能力が高い子どもは身体活動量が多く体力も高い傾向があり、特に客観的指標で測定した研究でこの関連が明確でした。ただし研究の質や方法にばらつきがあり、エビデンスの確実性は「低〜中程度」と評価されています。
身体活動・スクリーンタイムと睡眠時間の関連:コロナ前後の6〜12歳のコホート研究
インドネシア・スマラン市の6〜12歳の子ども240人を対象に、コロナ禍前・中・後の身体活動・スクリーンタイム・睡眠時間の変化を追跡しました。コロナ禍以降、スクリーンタイムが増加し身体活動と睡眠時間が低下した変化はパンデミック後も続いていました。身体活動と睡眠時間には有意な正の相関がありましたが、スクリーンタイムと睡眠時間の相関は統計的に有意ではありませんでした。