身体活動・スクリーンタイムと睡眠時間の関連:コロナ前後の6〜12歳のコホート研究
Correlation Between Physical Activity And Screen Time With Sleep Duration: A Cohort Study Among Pre to Elementary School-aged Children Before, During, And After The Covid-19 Pandemic
どんな研究?
01 — Summaryインドネシア・スマラン市の6〜12歳の子ども240人を対象に、コロナ禍前・中・後の身体活動・スクリーンタイム・睡眠時間の変化を追跡しました。コロナ禍以降、スクリーンタイムが増加し身体活動と睡眠時間が低下した変化はパンデミック後も続いていました。身体活動と睡眠時間には有意な正の相関がありましたが、スクリーンタイムと睡眠時間の相関は統計的に有意ではありませんでした。
要点
02 — Key points- 01コロナ禍後もスクリーンタイム増加・身体活動と睡眠の減少が持続
- 02身体活動量と睡眠時間に有意な正の相関(r=0.253〜0.21)
- 03スクリーンタイムと睡眠時間の直接の相関は有意でなかった
インドネシアの1都市のコホート研究(240人)であり、日本など他地域への一般化には注意が必要。睡眠・スクリーンタイム・身体活動はアンケートによる自己申告。コロナ禍の変化と自然な成長による変化を区別しにくい。観察研究のため因果関係は確定できない。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- コホート研究
- エビデンス強度
- コホート研究
- 掲載誌
- Journal of Health Education
- 発表年
- 2025
- DOI
- 10.15294/jhealthedu.v10i1.25719
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related就学前の子どもの生活習慣介入と24時間の動作行動:系統的レビューとメタアナリシス
2〜6歳の就学前の子どもを対象に生活習慣への介入効果を調べた43件のランダム化比較試験(計13,659人)をメタアナリシスで統合しました。介入により、中〜高強度の身体活動が1日約5.8分増加し、睡眠時間も約0.18時間増加する傾向が見られました。座りがちな行動は約7.6分、スクリーンタイムは約0.33時間減少しました。ただしエビデンスの確実性は低く、研究間のばらつきも大きいため、結果は「改善の方向を示す」程度に解釈するのが適切です。
スクリーンタイムと睡眠の関係:システマティックレビューとメタアナリシス
スクリーン(テレビ・スマホ・タブレットなど)を見る時間と子ども・若者の睡眠の関係を、21件のコホート研究(合計約55万人)をまとめて調べた研究です。1日の画面時間が1時間増えるごとに、総睡眠時間がおよそ3〜5分短くなり、就寝時刻が約13分遅くなる傾向が見られました。寝つきの悪さや不眠の症状とも関連し、特に思春期の子で影響が出やすいと報告しています。
33か国の幼児の運動・座っている時間・睡眠(プール解析)
世界33か国の3〜4歳の子ども約7千人のデータを集めて、運動・画面(スクリーン)の時間・睡眠について、WHO(世界保健機関)の目安を満たしている子どもの割合を調べた研究です。3つすべての目安(運動は1日合計3時間以上・画面は1時間以下・睡眠は10〜13時間)を満たしていたのは14.3%にとどまりました。多くの幼児が、推奨される生活リズムを満たせていない現状が示されました。