子どものスマートフォン使用に対する保護者の心配:個人の誤用から社会的影響まで
Parental Concerns about Children's Smartphone Use: From Personal Misuse to Societal Impacts
どんな研究?
01 — Summaryスペインのバスク地方で6〜12歳の子どもを持つ保護者615人を調査したところ、SNSの問題的使用・不適切なコンテンツへの接触・家族間の衝突・外遊びの減少など6つの主な懸念が明らかになりました。多くの保護者は子どものスマートフォン利用のルール決めに困難を感じており、学校や地域との連携が必要と考えていました。
要点
02 — Key points- 01保護者の懸念は6領域:SNSの問題的使用、不適切コンテンツ、デジタルスキル不足、家族の対立、外遊びの減少、保護者の責任感
- 02多くの保護者が子どものスマートフォン利用の規制に困難を感じ、情報・支援を必要としている
- 03スマートフォン所持前からの家族対話の重要性が示唆された
質問紙調査によるアンケートであり、自己報告バイアスがあります。スペインのバスク地方という特定の社会文化的文脈の結果であり、他の地域や文化への一般化には注意が必要です。子どもへの影響を直接測定していません。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 横断的アンケート調査
- エビデンス強度
- 観察研究
- 掲載誌
- Journal of Child and Family Studies
- 発表年
- 2025
- DOI
- 10.1007/s10826-025-03130-y
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related幼児のスクリーンタイムと神経発達の関連を和らげる要因としての外遊び
日本の出生コホート研究(885人)で、2歳時のスクリーンタイムが4歳時の発達と関係するか、そして外遊びがその関係を和らげるかを調べた研究です。1日1時間超のスクリーンタイムは4歳時のコミュニケーション・日常生活スキルの低下と関連していました。日常生活スキルへの影響は、週6〜7日の外遊びをすることで部分的に緩和されていましたが、コミュニケーションへの影響は外遊びとは関係がありませんでした。
スクリーンタイムと自閉症様行動:ジョージアにおける横断研究
生後16〜30か月の乳幼児を対象に、スクリーン視聴時間と自閉スペクトラム症(ASD)のスクリーニングスコアとの関連を調べた横断研究です。1日あたりの視聴時間が多いほど、また12か月未満でのスクリーン視聴開始がASDスクリーニングスコアの高さと関連していました。効果量は小〜中程度であり、因果関係は示されませんが、乳幼児期のスクリーン視聴を控えるよう勧める小児科の指針を支持する結果です。
コロナ禍によるイタリアの子どもの身体活動・座り時間の変化:EPaS-ISS研究
イタリアの8〜9歳の子ども約4,900人の保護者を対象に、コロナ禍前後で子どもの身体活動と座り時間がどう変わったかをウェブ調査で調べました。コロナ禍では子どもの44%が外での活動的な遊びを減らし、52.7%が平日のスクリーン使用時間(非学習目的)を増やしたと報告されました。屋外スペースのない家庭の子どもは特に座り時間が増加するリスクが高く(約2倍)、居住環境が子どもの活動量に影響することが示されました。