ダンスクラス前後の気分変化:子どもと青少年を対象とした前向き反復測定研究
Mood changes of children and adolescents in dance classes: a prospective repeated-measures study
どんな研究?
01 — Summary5〜17歳の子ども・青少年256人を対象に、4か月間(4,224セッション)のダンス前後の気分を測定した結果、ダンス後に気分が改善する傾向が示されました(セッションの85.8%で気分が維持または向上)。効果の大きさは小〜中程度で、ジャンル・頻度・経験レベルを問わず一貫していましたが、個人差が非常に大きかったです。ただし観察研究であり、因果関係を示すものではありません。
要点
02 — Key points- 01ダンスクラス後の気分スコアはクラス前と比べて有意に高かった(セッションレベルd=0.27)
- 0285.8%のセッションで気分が維持または改善された
- 03ジャンル・頻度・経験レベルによる差はなく、個人差が最大の要因だった
観察デザインであり、ダンスが気分改善の直接原因とは言えない。対照群がなく、自己選択バイアスが生じている可能性がある。気分測定は絵文字1項目の簡易尺度を使用。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 前向き反復測定観察研究
- エビデンス強度
- 観察研究
- 掲載誌
- Frontiers in Psychology
- 発表年
- 2026
- DOI
- 10.3389/fpsyg.2026.1719704
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related子ども・青少年の認知的柔軟性を高めるのに最適な運動処方は何か?ネットワークメタアナリシス
4〜18歳の子ども・青少年を対象とした21件の研究(計3,099人)のネットワークメタアナリシスで、31〜50分間の運動を週2回、5〜8週間行うことが認知的柔軟性の向上に最も効果的な可能性があることが示されました。ボールゲームなどの有酸素運動や、運動と認知トレーニングを組み合わせたプログラムも有効でした。
子ども・思春期の身体活動介入が心の健康に与える効果:介入種類とベースラインリスクを調整変数としたシステマティックレビュー・メタアナリシス
ランダム化比較試験などを含む24件の研究を統合し、身体活動プログラムが子ども・青少年の心の健康に与える効果を分析しました。全体として身体活動は心の健康を小さいながら統計的に有意に改善しました(標準化平均差SMD=0.19)。マインドボディ系(ヨガなど)の介入と、もともとメンタルヘルスリスクが高い子どもでは効果が比較的大きい傾向が見られました。ただし効果の大きさは小さく、研究間の異質性も中程度でした。
個人の時間・親の公平さ・学校適応・身体活動量と子ども・青少年の実行機能の関連
10〜17歳の子ども・青少年943人を対象とした横断研究で、身体活動量が多く(スクリーンタイムが少なく)、自分の時間が十分にあり、親が公平だと感じ、学校に適応していると感じる子どもほど、注意・認知的柔軟性・抑制・作動記憶などの実行機能が高い傾向がありました。生活習慣と実行機能の関連の一部は、生活の質(QOL)が媒介していました。