先天性難聴はどれくらいの割合の赤ちゃんに見られ、何が原因になる?
まだ研究が少なく、はっきりした結論は出ていません。今後の研究で変わる可能性があります。詳しくは各研究をご覧ください。
大規模な疫学コホート研究(n=153,913)による有病率・原因の記述的知見。研究デザインはコホートだが1地域(日本1県)のデータに限定され、地域差・スクリーニング漏れの可能性がある。複数の原因が示されており、これは原因を問う記述的疑問に対する観察研究の知見のため「低い」とした。
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妊娠中のサイトメガロウイルス(CMV)感染は、子どもの難聴と関係する?
先天性CMV感染は子どもの永続的な難聴の主要な原因の一つです。観察研究をまとめたレビューによると、CMVに関連した難聴は出生時に明らかでないこともあり、生後5年以内に発症・進行することがあります。妊婦が幼い子どもの唾液・尿への接触を避けることが唯一の一次予防とされています。ただし、これはナラティブレビューであり、個々の研究の質は様々です。
ADHD(注意欠如・多動症)には、何が関係する?
ADHDも、生まれもった要因(遺伝)が大きく関わると考えられています。加えて、妊娠中のたばこや親の物質使用、親のうつ・ストレス・不安などとのゆるやかな関連が報告されています。また、ADHDの子は亜鉛・鉄が低めの傾向も指摘されますが、これは原因の確定ではありません。早く気づいて支援につなげることが大切です。
自閉スペクトラム症には、何が関係する?
自閉スペクトラム症は、生まれもった要因(遺伝)が最も大きく関わると考えられています。加えて、親の高年齢や、妊娠・出産時の一部の要因(妊娠高血圧・糖尿病、早産、低出生体重など)とのゆるやかな関連も報告されています。これらは「原因の確定」ではなく関連で、育て方やワクチンが原因という説は大規模な研究で繰り返し否定されています。
子どものころの逆境体験(虐待・暴力など)は、その後の体の健康と関係する?
複数の研究で、子どものころの逆境体験は、その後の心血管・代謝の健康(高血圧・肥満・メタボリックシンドロームなど)のリスクの高さと関連すると報告されています。ただし観察研究が中心で、関連であって因果関係が確定したわけではありません。
出生時の酸素不足(臍帯血pH)は、子どもの神経発達と関係する?
出生時に臍帯動脈血pHが非常に低い(pH7.00未満)、つまり酸素不足が強かった場合、3歳時点でのコミュニケーション・運動・社会性のスクリーニングで気がかりが出る割合が2〜4倍高いという関連が大規模なコホート研究で報告されています。ただしこれは観察研究での関連であり、因果とは言い切れません。また、酸素不足が非常に強い場合に限った知見です。