手を使う体験活動(料理など)は、幼児の微細運動(手先の巧みさ)の発達によい?
5〜6歳の幼児40人を対象に、料理教室型の活動が微細運動発達に与える効果を調べた準実験研究で、通常授業と比べてスコアの向上が大きいことが示されました。ただし40人の小規模研究で無作為割り付けではなく、効果の持続性や一般化には限界があります。
クラスター単位の準実験研究1件(n=40)のみです。真の無作為割り付けではなく、小規模で短期介入のため不精確さが大きく、単一の探索的研究にとどまります。確実性は「とても低い」としました。
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保育・幼児教育(プレスクール)は、子どもの発達によい?
プレスクールなどの質の高い幼児教育や、発達の遅れがある子どもへの早めの支援は、ことば・認知・遊びの発達によい影響をもたらすと報告されています。とくに経済的に厳しい家庭の子どもで効果がはっきりしやすい一方、効果はプログラムの質や内容によって差があり、年齢が上がると一部の効果が小さくなることも知られています。
実行機能(記憶力・集中力の制御)は、子どもの言語・学びの発達と関係する?
ワーキングメモリなどの実行機能が高い幼児ほど、言語・リテラシー・数の能力が高い傾向があります。また、実行機能は家庭の経済状況と学力の格差を媒介している可能性が示されており、実行機能を育てる働きかけが学力格差の縮小につながる可能性が示唆されています。ただし横断研究1件であり因果関係は示せません。
家庭訪問プログラムは、子どもへの虐待・ネグレクト(有害な子ども期体験)を防げる?
家庭訪問プログラムは虐待・ネグレクト予防に使われていますが、現行モデルが実際に有害な子ども期体験(ACEs)を防ぐかを直接示すエビデンスはまだ限られています。既存の13モデルを分析したレビューでは、多くが行動修正に偏り、文化的配慮や公平性の視点が不十分であることが指摘されています。研究が少なく、はっきりした結論は出ていません。
運動や動物介助活動は、ASD(自閉スペクトラム症)の子どもの発達や行動に役立つ?
ASDの子どもを対象とした乗馬支援活動(EAAT)に保護者が感じる効果として、社会性・コミュニケーション・自立心・回復力の向上が報告されています。ただし保護者10名へのインタビューに基づく質的研究1件であり、因果関係の確認には今後の研究が必要です。
自閉スペクトラム症の子どもへの発達支援(介入)は、効果がある?
発達的なアウトカムへの一定の効果を示す研究は存在しますが、当事者が重視するのは発達指標の数値よりも「受け入れられること・意味ある社会参加・自律」であることも報告されています。支援の目標設定に当事者の視点を組み込む重要性が強調されており、効果の評価は何を「アウトカム」とするかによって変わります(観察研究中心)。