妊娠中の喫煙が子どもの発達に与える直接・間接の影響(日本のエコチル調査)
Direct and indirect effects of smoking during pregnancy on child development: The Japan Environment and Children's Study
どんな研究?
01 — Summary妊娠中の喫煙が子どもの発達に悪い影響を与えることは知られていますが、それが出生体重の低下やカドミウム(たばこに含まれる有害金属)への曝露を通じた間接的なものか、それとも直接的なものかを、日本の「エコチル調査」のデータで調べた研究です。妊娠中に喫煙していた母親の子ども、とくに男の子は、2歳・4歳時点の発達の指標が低めでした。分析の結果、出生体重などを介した影響だけでなく、喫煙そのものの直接的な悪影響も確認されました。
要点
02 — Key points- 01日本のエコチル調査・母子約4800組を分析したコホート研究
- 02妊娠中の喫煙と、とくに男の子の発達の指標の低さが関連
- 03出生体重の低下を介した影響だけでなく、喫煙の直接的な悪影響も確認
- 04受動喫煙も含め、妊娠中の禁煙の大切さを支持
観察研究のため、喫煙以外の生活習慣や環境の影響も完全には除けません。喫煙状況は自己申告です。すでに妊娠中に喫煙していた場合でも、早くやめるほど影響を減らせると考えられます。禁煙が難しいときは自己責めをせず、医療機関の禁煙支援を活用してください。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 前向きコホート研究(パス解析)
- エビデンス強度
- コホート研究
- 掲載誌
- Scientific Reports
- 発表年
- 2025
- DOI
- 10.1038/s41598-025-02684-7
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related妊娠中の母親の食物繊維の摂取と、子どもの発達(日本のエコチル調査)
妊娠中の母親の食物繊維の摂取量と、子どもの3歳での発達との関係を、日本のエコチル調査の約7万6千組で調べた研究です。食物繊維の摂取が最も少ないグループの母親の子どもは、最も多いグループに比べて、コミュニケーションや手先の動きなどの発達の遅れがみられるリスクが高めでした。野菜・果物・全粒穀物など食物繊維を含む食事の大切さを示しています。
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