妊娠前・妊娠中の運動量と、幼い子どもの発達との関係(エコチル調査)
Physical Activity Before and During Pregnancy and Neurodevelopment in Early Childhood.
どんな研究?
01 — Summary日本のエコチル調査のデータ約3万8千組の親子を使い、お母さんの妊娠前と妊娠中の運動量が、子どもの発達とどう関係するかを調べました。子どもの発達は、生後6か月から3歳まで半年ごとに、コミュニケーションや運動などの面を質問票で評価しました。
要点
02 — Key points- 01約3万8千組の親子を対象にした大規模な調査
- 02妊娠前・妊娠中の運動量と子どもの発達の関係を半年ごとに評価
- 03発達はコミュニケーションや運動など複数の面で確認
観察研究のため、お母さんの運動が子どもの発達を直接よくするとは言い切れません。運動量や発達は質問票による回答にもとづくため、正確さに限界があります。生活習慣や家庭環境など他の要因も関係している可能性があります。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 前向きコホート研究
- エビデンス強度
- コホート研究
- 掲載誌
- JAMA Network Open
- 発表年
- 2026
- DOI
- 10.1001/jamanetworkopen.2026.0345
- 出典
- Europe PMC
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related妊娠中の水銀への曝露と、子どもの発達(日本のエコチル調査)
魚などに含まれる水銀(メチル水銀)への妊娠中の曝露が、子どもの発達と関係するかを、日本のエコチル調査でへその緒の血液中の水銀を測って調べた研究(約3千〜3800人)です。へその緒の血中水銀と、2歳・4歳の発達の指標との間に、はっきりした関連はみられませんでした。濃度が高いほど発達が悪いという傾向もありませんでした。
妊娠中の母親の食物繊維の摂取と、子どもの発達(日本のエコチル調査)
妊娠中の母親の食物繊維の摂取量と、子どもの3歳での発達との関係を、日本のエコチル調査の約7万6千組で調べた研究です。食物繊維の摂取が最も少ないグループの母親の子どもは、最も多いグループに比べて、コミュニケーションや手先の動きなどの発達の遅れがみられるリスクが高めでした。野菜・果物・全粒穀物など食物繊維を含む食事の大切さを示しています。
妊娠中のカドミウム曝露と、2歳児の発達(日本のエコチル調査)
有害金属カドミウムへの妊娠中の曝露と、2歳児の発達との関係を、日本のエコチル調査の母子3545組で調べた研究です。母親の血中カドミウム濃度が高いと、とくに男の子で運動の発達の指標がやや低い傾向がありました。妊娠中に喫煙していた母親の子どもでは、関連がより強くみられました。