スマートフォンアプリによる子どもの睡眠習慣改善:睡眠と養育者のストレスへの効果(日本・複数地域)
Improving children's sleep habits using an interactive smartphone app: Effect on children's sleep and caregivers' stress
どんな研究?
01 — Summary日本の4地域から乳幼児(平均20か月)52人とその保護者を対象に、スマートフォンアプリ「Nenne Navi®」を6か月間使用した研究です。アプリ使用後、起床時刻の安定・寝つきまでの時間の短縮・社会的時差ぼけの改善・夜間覚醒の減少が見られました。さらに、保護者の育児に対する気持ちも改善する傾向が示されました。
要点
02 — Key points- 016か月間のアプリ使用で、子どもの起床時刻の安定・入眠時間の短縮・夜間覚醒の減少が確認された
- 02保護者の育児に関するストレスや気分の改善も見られた
- 03都市部と地方で一部の睡眠指標に差はあったが、全体的に改善効果が認められた
対照群のない前後比較研究であり、プラセボ効果を排除できません。サンプル数は52人と少なく、参加者は自発的に参加した家庭のため選択バイアスがある可能性があります。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 介入前後比較研究(対照群なし)
- エビデンス強度
- 観察研究
- 掲載誌
- Sleep Medicine X
- 発表年
- 2025
- DOI
- 10.1016/j.sleepx.2025.100156
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related思春期前期の睡眠習慣と問題行動の関連:記述研究
日本の中学1年生(12〜14歳)604人を対象に、睡眠習慣と問題行動の関係を調べました。睡眠の質の低下・寝つきの悪さ・日中の眠気・睡眠障害がある子どもは、ない子どもに比べて問題行動のリスクが高い傾向がみられました。一方、総睡眠時間そのものは問題行動と明確な関連がみられませんでした。
日本の生後4か月児における揺さぶりと圧迫の自己申告頻度と添い寝との関連
日本の1市で生後4か月健診を受けた母親1,307人を対象に、赤ちゃんを揺さぶったり圧迫した経験と添い寝との関連を調べました。直前の1か月間に揺さぶりがあったと答えた割合は3.4%、圧迫は2.4%でした。分析の結果、添い寝はどちらとも統計的に有意な関連はなく、むしろ「泣きへの強いストレス」が揺さぶり・圧迫と強く関係していました。
乳幼児(0〜3歳)のスクリーン使用が発達に与える影響:心理・行動領域のシステマティックレビュー
2007年〜2024年に発表された158件の研究を統合し、0〜36か月の乳幼児のスクリーン使用が9つの発達領域(睡眠・認知・言語・運動・感情・社会性など)に与える影響をまとめたスコーピングレビューです。スクリーン使用に伴うリスクが指摘される一方、研究間で結果にばらつきがあり、因果関係を示す証拠は限られています。コンテンツの種類や視聴環境(一緒に見るかどうか)などの詳細が多くの研究で欠如しており、今後の研究の必要性が強調されています。