子ども・思春期(5〜18歳)の肥満を防ぐ取り組み:28のシステマティックレビューの総括
Interventions for Preventing Obesity in Children and Adolescents Aged 5-18 Years: An Overview of Nonrandomized Study Evidence Reported in 28 Systematic Reviews.
どんな研究?
01 — Summary5〜18歳の子どもの肥満を防ぐための、学校や地域・政策などの取り組みが体格(BMI)にどう影響するかを、28件のレビューをまとめて検討した研究です。ランダム化比較試験以外の研究も含めて分析したところ、取り組みの多くはBMIをよい方向に動かし、その結果はランダム化比較試験をまとめた近年のコクラン・レビューともおおむね一致していました。
要点
02 — Key points- 0128件のシステマティックレビュー・136件の非ランダム化研究を総括(多くは学校での取り組み)
- 02取り組みの多くがBMIの改善に有利な方向で、結果はRCTのメタアナリシスとも整合
- 03地域・政策レベルの『上流の』取り組みの評価はまだ少ない
含まれる研究の多くは非ランダム化研究で、効果の大きさは中くらいです。長期にわたって効果が続くか、また地域・政策レベルの取り組みの効果については、まだ研究が限られています。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- システマティックレビューの総括(多くは非ランダム化研究)
- エビデンス強度
- メタアナリシス
- 掲載誌
- Obesity Reviews
- 発表年
- 2026
- DOI
- 10.1111/obr.70090
- 出典
- Europe PMC
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related人生最初の1000日にある子どもの肥満の危険因子:システマティックレビュー
妊娠前から赤ちゃんの時期(いわゆる「最初の1000日」)に、その後の子どもの肥満につながりやすい要因を、たくさんの研究をまとめて調べた分析です。約188万人分のデータから59個の候補が挙がり、そのうち23個が肥満と一貫して関連していました。特に強かったのは、妊娠前のお母さんの体重が重いことなどでした。
体を動かすビデオゲームと、6〜12歳の子どもの肥満(システマティックレビュー)
ダンスやスポーツなど体を動かして遊ぶタイプのビデオゲーム(アクティブビデオゲーム)が、太りぎみ・肥満の6〜12歳の子どもの運動量や体型にどう影響するかを、13件の研究からまとめたレビューです。4〜12週間の取り組みでは、運動量が増え、BMIや体の組成がいくらか改善する傾向が見られました。13〜24週間と長く続けた場合は運動量は増えるものの、BMIへの効果は小さめでした。
母乳育児と、子ども〜大人にかけてのBMIの変化(システマティックレビュー)
母乳育児が、その後の人生でのBMI(体格の指標)の変化にどう関わるかを、3件のランダム化比較試験と24件の長期コホート研究からまとめたレビューです。多くのコホート研究で、母乳で育った子どもはその後のBMIが低め、つまり肥満になりにくい傾向が示されました。