8週間の教師主導アクティブ遊び介入の実現可能性・忠実度・効果:ランダム化比較試験
Feasibility, Fidelity, and Effectiveness of an 8-week Teacher-guided Active Play Intervention: a Randomized Controlled Trial
どんな研究?
01 — Summary保育施設の幼児(平均3歳台)を対象に、教師が15分間の室内・屋外アクティブ遊びを週に複数回提供する8週間のプログラムを試験しました。介入群の子どもたちは室内での身体活動量がコントロール群に比べて有意に増加し、その効果は14週後の測定でも維持されていました。学習への集中時間には差がみられませんでした。
要点
02 — Key points- 01教師主導のアクティブ遊びプログラムにより、室内での身体活動量が有意に増加した
- 02効果は14週後の追跡調査でも維持されていた
- 03教師の習慣形成(自動化)がプログラムの実施精度に影響した
サンプルサイズが小さく(介入群27人、対照群25人)、単一の地域での試験。ランダム化は施設単位であり個人レベルではない。屋外活動への効果は確認されなかった。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- ランダム化比較試験
- エビデンス強度
- ランダム化比較試験
- 掲載誌
- International Journal of Behavioral Medicine
- 発表年
- 2026
- DOI
- 10.1007/s12529-025-10431-5
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related幼児期の身体活動と自己調整能力の発達:システマティックレビュー・メタアナリシス
就学前の幼児を対象に、身体活動と自己調整能力(衝動を抑えて行動をコントロールする力)の関係を調べた15件の横断研究をまとめました。メタアナリシスの結果、身体活動と自己調整能力のあいだには小さいながら有意な正の関連が見られました(r = 0.10)。ただし、研究間のばらつきが非常に大きく、結果の解釈には注意が必要です。
33か国の幼児の運動・座っている時間・睡眠(プール解析)
世界33か国の3〜4歳の子ども約7千人のデータを集めて、運動・画面(スクリーン)の時間・睡眠について、WHO(世界保健機関)の目安を満たしている子どもの割合を調べた研究です。3つすべての目安(運動は1日合計3時間以上・画面は1時間以下・睡眠は10〜13時間)を満たしていたのは14.3%にとどまりました。多くの幼児が、推奨される生活リズムを満たせていない現状が示されました。
就学前児童(5〜6歳)の下肢爆発力に対する武術プログラムの効果:クラスターランダム化比較試験
5〜6歳の子ども約200人を対象に、週3回の武術(ウーシュー)プログラムが下肢の力(ジャンプや走る動き)に与える影響をランダム化比較試験で調べました。4週間および10週間のプログラムいずれも、自由遊びと比べて立ち幅跳びの成績が有意に向上しました。特に10週間のプログラムでは、連続ジャンプや素早い方向転換の動きも改善されました。武術のような構造化された運動プログラムが、幼児の下肢の運動能力を高める可能性が示されています。