校庭のデザインが子どもの身体活動と遊びの好みに与える影響:ジェンダー視点からの系統的レビュー
The impact of schoolyard design on children's physical activity and play preferences through a gender lens: a systematic review
どんな研究?
01 — Summary2004〜2024年に発表された5〜12歳を対象とした26件の研究を統合し、校庭の設計が子どもの身体活動と遊びの好みに与える影響をジェンダーの観点からまとめました。緑地・ブランコ・登り遊具・色分けされた地面マークなど多様な施設を備えた校庭は、身体活動を増やし座りがちな行動を減らす効果が確認されました。男女の遊びの好みや活動パターンの違いに配慮した校庭設計が重要とされています。
要点
02 — Key points- 01緑地・遊具・カラーマーキングなど多様な施設が子どもの身体活動を促す
- 02男女で校庭の使い方・遊びの好みに差があり、ジェンダー視点の設計が有効
- 0326件の観察研究を統合した系統的レビュー(2004〜2024年)
含まれる研究はすべて観察研究のため、校庭設計と身体活動の因果関係は示せない。研究の設計・対象・評価方法が多様で比較が難しい。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 系統的レビュー
- エビデンス強度
- メタアナリシス
- 掲載誌
- Journal of Adventure Education & Outdoor Learning
- 発表年
- 2026
- DOI
- 10.1080/14729679.2026.2644352
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related子どもと青少年における活発な外遊びと健康の関連:アンブレラレビュー
6つのシステマティックレビューを統合したアンブレラレビューで、子ども・青少年を対象とした研究では、活発な外遊びが身体的健康・社会的健康・精神的健康のいずれとも好ましい方向で関連していました。特に精神的健康については全年齢で71%の研究が肯定的な関連を示しており、外遊びが子どもの多面的な健康に役立つ可能性が示唆されています。ただし、因果関係についての証拠は部分的にとどまります。
外でのアクティブ遊びと24時間の運動行動の関係:システマティックレビューとメタアナリシス
25か国・61研究(1歳半〜15歳半)をまとめたメタアナリシスで、屋外での活発な遊び(アクティブ・アウトドア・プレイ)が多い子ほど身体活動量(特に中〜高強度の活動)が多く、座りっぱなしの時間が少ない傾向が確認されました。屋外では室内より座位時間が38%対67%と大幅に少なくなっていました。睡眠との関係は研究によりまちまちでした。
活発な遊びから座りがちな生活へ:子どもから思春期にかけて身体活動が減る理由(システマティックレビュー)
子どもから思春期にかけて体を動かす量(身体活動)がどのように減っていくかを、34件の研究からまとめたレビューです。身体活動は早ければ7歳ごろから減りはじめ、9歳前後で最も大きく落ち込む傾向が見られました。やる気や自信、画面を見る時間(スクリーンタイム)、勉強の負担などが、活動量の低下に関わる要因として挙げられました。学校を中心とした、複数の働きかけを組み合わせる取り組みが効果的とされています。