乳幼児期のスクリーン使用と睡眠:オーストラリア全国調査
Screen use and sleep in early childhood: a national survey of Australian families
どんな研究?
01 — Summaryオーストラリアの生後6ヶ月〜6歳の子ども3,324人の保護者を対象に、デジタル機器の使用と睡眠の関連を調べた研究です。手持ち端末(スマートフォン・タブレット)の使用、就寝2時間前の使用、および寝室での使用が睡眠の問題と関連していることが示されました。スクリーンの種類・タイミング・場所によって睡眠への影響が異なる可能性が示されました。
要点
02 — Key points- 01就寝2時間前のスクリーン使用や寝室でのスクリーン使用が子どもの睡眠問題と関連していた
- 02静止型(テレビ)より手持ち端末(タブレット・スマートフォン)の使用の方が睡眠への影響が大きい傾向があった
- 03乳幼児期の睡眠は生涯の睡眠習慣の基礎であり、デジタル機器の使用ルール設定が重要
横断研究であり因果関係は不明。睡眠はすべて保護者報告であり客観的測定ではない。オーストラリアのデータであり、文化・環境の異なる国への直接適用には注意が必要。
この研究の確からしさ
03 — Evidence書誌情報
04 — Reference- 研究デザイン
- 横断研究
- エビデンス強度
- 観察研究
- 掲載誌
- BMC Public Health
- 発表年
- 2026
- DOI
- 10.1186/s12889-026-27580-1
- 出典
- OpenAlex
この研究が関わる疑問
05 — Questions関連する研究
06 — Related乳幼児の「24時間の活動」に関するアジア太平洋地域コンセンサスガイドライン
アジア太平洋19か国の専門家が、5歳未満の子どもを対象に、身体活動・座って過ごす時間・睡眠・食事を24時間の視点でまとめたガイドラインを策定しました。早い時期から体を動かし、睡眠をしっかり確保し、スクリーン時間を減らすことが、将来の生活習慣病の予防と健やかな発達につながると推奨しています。アジア太平洋地域では代謝リスクや不健康な生活習慣が多い子どもが多く、早期の取り組みが特に重要とされています。
乳幼児(0〜3歳)のスクリーン使用が発達に与える影響:心理・行動領域のシステマティックレビュー
2007年〜2024年に発表された158件の研究を統合し、0〜36か月の乳幼児のスクリーン使用が9つの発達領域(睡眠・認知・言語・運動・感情・社会性など)に与える影響をまとめたスコーピングレビューです。スクリーン使用に伴うリスクが指摘される一方、研究間で結果にばらつきがあり、因果関係を示す証拠は限られています。コンテンツの種類や視聴環境(一緒に見るかどうか)などの詳細が多くの研究で欠如しており、今後の研究の必要性が強調されています。
乳幼児の運動・栄養・睡眠を改善するための親向けデジタル介入:システマティックレビュー
0〜5歳の子どもを対象に、親向けのデジタル介入(アプリ・ウェブサイトなど)が身体活動・栄養・睡眠に与える効果をまとめたシステマティックレビューです。RCTを対象に7つのデータベースを検索した結果、デジタル介入は一部の健康行動(特に睡眠や授乳)に改善の可能性が示されましたが、全体として効果はまちまちで、エンゲージメント(継続使用)が大きな課題であることが明らかになりました。